先に結論: ぴっくるぼーるは、ピックルボール(pickleball) の書き方のひとつです。穴のあいたプラスチックボールを、板状のパドルで打ち合う競技です。コートの外周はバドミントンのダブルスと同じ広さ、ネットはテニスに近い低さ、ラケットは卓球に近い硬さ、と説明されることが多いです。テニスそのものでも、バドミントンそのものでもありません。
ニュースやSNSでは「ぴっくるぼーる」「ピックルボール」と表記が分かれます。ここでは用具の購入案内ではなく、名前の指すものと、よく似た競技との違いだけを整理します。
この記事で分かること
- ぴっくるぼーるとピックルボールが同じ競技かどうか
- テニス・バドミントン・卓球との違い
- キッチン(ノンボレーゾーン)とは何か
- 日本で確認する公式の窓口
ぴっくるぼーるとは
英語の pickleball を、カタカナで書いたものです。一般財団法人ピックルボール日本連盟は「ピックルボール」と表記し、テニス・バドミントン・卓球の要素を組み合わせたスポーツ、と説明しています。アメリカで1965年に始まった、としています。
USA Pickleball の公式ルールブックは、穴あきボールを使うパドル競技で、コートは幅20フィート(6.10m)×長さ44フィート(13.41m)、ネットはテニス型、と定義しています。シングルスでもダブルスでも、このコート寸法は同じです。
テニス・バドミントンとの違い
日本連盟は、バドミントンコートと同じ広さで、板状のパドルと穴あきボールを使う、と書いています。ネットの高さはバドミントンより低く、テニスのネットに近いです。USA Pickleball では、支柱側36インチ(約91cm)、中央34インチ(約86cm)です。
ボールは羽根(シャトル)でも、毛のテニスボールでもありません。プラスチックに穴が開いており、飛び方がほかの競技と違います。ラケットはガットを張ったテニスラケットではなく、面が硬いパドルです。
違いを一言で
| 競技 | 打つもの | コートの目安 | ネット |
|---|---|---|---|
| ピックルボール | 穴あきプラスチックボール+パドル | 20×44フィート(バドミントンダブルスと同じ外周) | テニス型(中央は約86cm) |
| テニス | テニスボール+ガットのラケット | ピックルボールより大きい | ピックルボールより高い |
| バドミントン | シャトル+細いラケット | ダブルスの外周はピックルボールと同じ、と説明される | ピックルボールより高い(約1.5m) |
キッチン(ノンボレーゾーン)とは
ネットの両側、7フィート(約2.13m)以内は、ノンボレーゾーンです。通称がキッチンです。この中からノーバウンドで打つこと(ボレー)はできません。ワンバウンドしてから打つときは入れます。日本連盟の基本ルールにも、同じ説明があります。
サーブはアンダーハンドで、ツーバウンドルール(サーブのあと、レシーブも次の返球も、一度バウンドさせてから打つ)がある、と日本連盟が案内しています。テニスのサーブアンドボレーは、このルールではできません。
名前の由来
由来には複数の説があります。日本連盟は、ボート競技の「ピックルボート」(余った選手の混成艇)から取った、という説を近年有力としています。飼い犬の名前から、という説もあるが、犬は競技の数年後に飼い始めた、とも書いています。公式に一つの由来だけが確定した、とまでは言い切れません。
日本での位置づけ
2026年4月、日本ピックルボール協会(JPA)とピックルボール日本連盟(PJF)が統合し、対外呼称は Pickleball Japan(PJ)になりました。2026年6月24日、公益財団法人日本スポーツ協会(JSPO)の評議員会で、ピックルボール日本連盟が承認団体として加盟することが決まりました。JSPOの発表でも、穴あきボールをパドルで打ち合う競技、と説明されています。
承認団体は、正加盟とは別の区分です。オリンピック競技になった、という意味ではありません。
よくある誤解
- 「ぴっくるぼーるとピックルボールは別競技」 … 表記の揺れです。指している競技は同じです。
- 「テニスの簡易版なのでルールも同じ」 … コートもボールも、キッチンも違います。
- 「バドミントンと同じ」 … 外周の広さは近いですが、打つものとネットの高さが違います。
- 「JSPO承認=五輪種目」 … 国内のスポーツ団体として認められた入口です。五輪の実施競技とは別です。
よくある質問
Q. 一人でも始められますか?
A. 公式はダブルスもシングルスもある、としています。教室の入り方はこの記事では扱いません。連盟の案内を見てください。
Q. このパドルを買えばよいですか?
A. 用具の推奨はしません。公式試合では、その時点の規則に合うボールとパドルが必要です。
Q. 英語は pickle なのに、なぜ「ぴっくる」ですか?
A. 発音の書き方の違いです。検索するときは「ピックルボール」も一緒に入れると、公式にたどり着きやすいです。
確認するなら
- 日本の説明は、ピックルボール日本連盟の「ピックルボールについて」
- コート寸法と定義は、USA Pickleball の Official Rulebook
- 国内の統括・JSPO承認は、連盟と日本スポーツ協会の発表
一次情報は次です。
- ピックルボール日本連盟(競技の説明):pickleball-japan.org/pickleballinfo
- 基本ルール(キッチン):pickleball-japan.org/rule
- USA Pickleball Official Rulebook:usapickleball.org/rules
- 日本スポーツ協会「新たに3団体がJSPOに加盟しました」:JSPO発表
まとめ
ぴっくるぼーるはピックルボールの別表記です。穴あきボールとパドル、バドミントンに近いコート、テニスに近いネット、キッチンというボレー禁止エリアが特徴です。テニスやバドミントンの別名ではありません。確認するなら、日本連盟とUSA Pickleballのルール、JSPOの加盟発表です。
※一般的な用語の整理です。大会の参加資格や用具の適合は、その時点の公式規則が優先します。特定の教室・用具の購入を勧める記事ではありません。
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